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「サザンオールスターズ」の桑田佳祐さん(52)が25日深夜、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「SATURDAY NIGHT CRUISE 桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜・後11時)に生出演し、19日にがんのため死去した姉の岩本えり子さん(享年56歳)をしのんだ。「リスナーの方々はご存じかと思いますが、姉が天国へと旅立って参りました」と報告。生前の思い出を語るなど、最愛の姉を追悼した。

 番組冒頭、桑田さんは姉の死について口を開いた。「私の姉がですね、19日の夜でしたね。茅ケ崎の病院で亡くなりましてね…」約6分間、ともに過ごした思い出をひとつひとつ振り返った。

 えり子さんの死去後、ファンに向けての初めての肉声。病状について自らの口から説明した。2月末ごろから体調を崩してがんの診断を受けたこと、25日に神奈川・茅ケ崎で密葬を済ませたことなどを明かし、「生前にお世話になったお友達、お仲間、私の友人に来ていただきまして。うれしかっただろうな、姉貴は。うらやましいくらい」。ただ時折「ちょっと若いね」、「頑張っていたんだけどね」と、早すぎた最期に悔しさをにじませた。

 この日は、番組内容を一部変更して放送した。当初予定していた「生歌アーカイブ!」から「えり子さんが生前に愛していたと思われるナンバー」に変更。ひつぎの中に入れられたという米黒人女性歌手のサラ・ヴォーンさんの楽曲、ビートルズの楽曲など、天国の姉に語りかけるかのようにメロディーが流された。

 姉の死去から6日しか経過していないにもかかわらず、桑田さんはリスナーの前では気丈に振る舞った。それは大切なファンの声援があったからこそだ。

 ラジオ番組のホームページ内の掲示板には、訃報(ふほう)を知ったファンから「心よりご冥福(めいふく)お祈り申し上げます」などお悔やみの声が多数届いた。同日深夜までに少なくとも300件以上のコメントが寄せられている。反響の大きさを感じてか、桑田さんは「ご心配をおかけしましたけど、温かい励ましのメッセージをありがとうございます」と、何度も感謝の言葉を繰り返した。

 「これからは姉に怒られないように、迷惑をかけないように頑張りますので一つよろしくお願いします」と語った桑田さん。「姉貴と天国で、いつか会ってカラオケをしたりするのを楽しみにしている」その夢のために、姉に歌声を送り続ける。

参照元:スポーツ報知

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