中山美穂が女優復帰！…夫・辻仁成原作の映画で

女優の中山美穂（３８）が１２年ぶりに映画出演することが２３日、発表された。夫で作家の辻仁成（４８）原作の「サヨナライツカ」（幻冬舎）に主演。５月にクランクインし、来春公開予定だ。「私の頭の中の消しゴム」などで知られる韓国のイ・ジェハン監督がメガホンを執る。同作は２００２年に行定勲監督で撮影予定だったが、行定監督が降板。以後６年間、製作が頓挫していた。

　ミポリンがスクリーンに戻ってくる。１９９７年の「東京日和」以来の映画出演が決まった。ＣＭには最近も出演しているが、本格的な女優業は０２年のフジテレビ系連続ドラマ「ホーム＆アウェイ」以来６年ぶりとなる。

　「サヨナライツカ」は同年６月に結婚した夫の辻仁成原作のラブストーリー。良家の子女との結婚を間近に控えたビジネスマンが、赴任先のタイで出会った女性・沓子（とうこ）と激しい恋に落ち、やがて別れ、２５年後に舞台を移す―。原作では濃厚なラブシーンがふんだんにある。

　０２年にフジテレビ製作・行定勲監督で映画化が決まっていた。中山と辻氏は、その過程で親交を深め結婚に至った。しかし、クランクイン直前に行定監督とフジテレビ側が方向性をめぐり対立し、行定監督が降板。以後、無期延期状態だった。

　今回、新たに「私の頭の中の消しゴム」などで知られるイ・ジェハン監督で撮影が決定。イ監督が設立した韓国・メタファー社が製作を担う形になった。劇中の言葉はすべて日本語だという。

　韓国では中山が主演した「Ｌｏｖｅ　Ｌｅｔｔｅｒ」（岩井俊二監督）が大ヒット。劇中の「お元気ですか～」というセリフは流行語になり、中山の知名度も抜群。イ監督は「彼女をある映画で初めて見たときのときめきが忘れられない。私が描きたい人間像を完ぺきに創造できる」とあらためて出演オファーした。

　「パリでの生活５年。久しぶりに心に女優としてのイメージがわいてきました」という中山。最近「私の頭の中の―」を観賞。「感動し、ぜひおまかせしたいと思いました」と身も心もゆだねるつもりだ。

　５月のゴールデンウイーク明けにタイでクランクイン。日本、韓国でも撮影予定だ。

参照元：スポーツ報知