水谷豊、渡哲也３１年ぶり共演…「相棒」元日スペシャル

俳優の渡哲也（６６）が、テレビ朝日系人気ドラマ「相棒」の元日スペシャル「―ノアの方舟」（後９時）に出演する。主演の水谷豊（５６）とは、１９７７年に放送された「大都会ＰＡＲＴ２『明日のジョー』」で共演して以来３１年ぶり。このほど、東京・東大泉の東映東京撮影所で２人のシーンの撮影に臨んだ水谷は「大人になって、こんなにうれしいお年玉はあっただろうかという思い」と、万感の思いを口にした。

　「相棒」は現在「―ｓｅａｓｏｎ７」が放送中で、映画としても０８年上半期ＮＯ１の興行成績を記録した作品。水谷は杉下右京としての活躍がお茶の間にも知れ渡り、渡も「西部警察」で大門刑事として活躍したのは誰もが知るところ。今回、日本を代表する“名刑事”の夢の共演となった。

　渡が演じるのは民間登用組の現職の法務大臣・瀬田。水谷演じる右京が拘置所に関係者との面会に訪れるところに瀬田も訪れるという、クライマックス・シーンで重要な役割を果たす。

　２人が前回、共演したのは３１年前。「大都会ＰＡＲＴ２―」（７７年５月３日放送）で、プロボクサーを目指す容疑者役の水谷と刑事・黒岩役の渡が “タイマン勝負”を繰り広げた。渡は当時のことはおぼろげだったが、水谷は初めて出会ったときから撮影の細部に至るまでの鮮明な記憶を思い返し「忘れられない。左フックが見えなくて、アゴの先端をかすめて、その後、何日か痛かった。今回アクションがなくてホッとしている（笑い）」と話した。

　このほど久々に再会した２人はガッチリ握手。撮影に臨んだ水谷は「危険なのは渡さんの演技に見入ってしまうこと。最初のテストのときが危なかった。空気が一変しますね」と、水谷にとってはホームながら、緊張感に包まれた現場を振り返った。

　元日スペシャルは０６年に始まり、今回で４年目。年明けの豪華な共演に、水谷が「こんなにうれしいお年玉があっただろうか」と言えば、渡も「３１年ぶりに一緒にできるということは私にとってもお年玉」と目尻を下げる。水谷は「今度は渡さんのドラマにお邪魔したい」とも。３１年ぶりの共演が実現したことで、今後の可能性も広がった。

参照元：スポーツ報知