川田亜子アナ自殺！ 自宅付近の路上で発見…車内からは練炭と遺書

元ＴＢＳアナウンサーで現在フリーで活動していた川田亜子さんが２６日午前６時１５分ごろ、東京都港区海岸３丁目の路上に駐車した車内で亡くなっているところを発見された。２９歳だった。警視庁三田署は練炭で自殺したと断定した。車内には家族あての遺書も見つかっている。川田さんは２４日まで仕事をしていたが、ここ最近では自身のブログに何度も情緒不安定な内容の書き込みが目立つようになり、周囲から心配する声もあがっていた。動機は明らかになっていない。

　調べによると、川田さんは自宅マンションから数百メートル離れた路上で、スポーツタイプの白いベンツの右側の運転席で助手席にもたれかかるようしているところを現場近くの運送業者の従業員（６１）に発見された。車は事務所名義のものだった。

　１１０番通報ですぐに三田署員が駆け付けたが、川田さんはすでに死亡。後部の窓際には練炭が置かれたコンロが２つあった。死因は一酸化炭素中毒。三田署は自殺と断定した。

　助手席には感謝の言葉をごく短い文章でつづった家族あての遺書と、借りていた書籍とその持ち主である友人への短い手紙２通が見つかったが、動機については触れていない。

　従業員の話では川田さんはＴシャツにズボンというラフな姿。現場は倉庫街だが、普段からこの白いベンツを見かけていた。２５日は午後８時ごろから駐車していたが、不審には思わなかったという。

　所属事務所は「５月上旬ごろから様子がおかしいと感じ、本人に直接確認したところ、大丈夫だと言っていました。体調が悪い様子ではありましたが、心配しつつも仕事はしっかりとしていたので安心していました」とコメント。今月に入り、自身のブログでたびたび悩みを吐露し、その不可解な言動が週刊誌でも報じられたが、動機については「今回の件につながる理由が皆目見当もつきません」とした。仕事を休むことはなかったものの、体調が思わしくないことから、病院で検査を受けることもあったという。

　２４日まで仕事　川田さんは２５日、終日オフ。２４日にレギュラーのテレビ朝日系「サタデースクランブル」の生放送に出演後、都内で行われたトークショーに出演したのが最後の仕事。番組関係者によると、最近は、体調を考慮して番組内での負担も減らしていたという。「（２４日の放送では）元気になったという印象を持っていたのですごく驚いている」と話した。

　川田さんは報道志向が強いことを理由にフリーに転向したものの、思うようにいかなかったようで、親しい人に仕事の悩みなどを打ち明けることもあった。

　この日、遺体は一度、三田署へと搬送。金沢から両親も駆け付け、検視などが行われたもようで、午後６時半ごろに遺体が運び出された。通夜、葬儀などの日程は明らかにされていない。

　◆川田　亜子（かわだ・あこ）１９７９年１月１７日、石川・金沢市生まれ。白百合女子大学文学部を卒業後、２００２年にＴＢＳに入社。「はなまるマーケット」「２時っチャオ！」「Ｇｏｒｏ’　Ｂａｒ」「がっちりマンデー！」など情報番組、バラエティー番組を中心に担当。０７年３月２３日付で同局を退社し、フリーに転身。同年４月からテレ朝系「サタデースクランブル」のキャスターに就任。その後は、イベントの司会としても活動。同期には山田愛里アナがいる。

参照元：スポーツ報知