天まで届けアッコの歌声 ４０年目の集大成

歌手の和田アキ子（５８）が１９日、神奈川・よこすか芸術劇場で、３年ぶりとなる全国ツアー（２０日スタート）の公開リハーサルを行った。９月２９日に米ニューヨークのＲ＆Ｂの殿堂・アポロシアターでコンサートを行うことが決まっているが「レイちゃん（レイ・チャールズ）の歌や、美空ひばりさん、越路吹雪さんの曲も歌います」と明言。初の海外公演で天国の先輩に感謝の気持ちを伝えるつもりだ。

　４０周年の集大成を飾る９月２９日の米ニューヨーク・アポロシアターでのコンサートに向け「歌手・和田アキ子」が本格的に動き出した。

　本番直前、報道陣への公開リハーサルでめったに緊張を見せないアッコが、表情を少しこわばらせながら登場。ステージを動き回りながら「古い日記」、「ゴールデンタイム」など６曲のロングメドレーを無事に披露すると初めて顔がほころんだ。「動きは実年齢（５８歳）には見えないでしょ」と深く息を吐いた。本番では１５曲を歌う予定だ。

　アッコは普段から本業・歌手活動に関しては特に気合を入れる。３年ぶりのツアーということに加え、今年は４０周年。９月の米公演も控えており、「歌手・和田アキ子を感じていただきたい」と気持ちはかなり高ぶっている。

　日本人で初めてとなるアポロシアターへの構想も着々。アッコが芸能界に入るきっかけで、ＮＹっ子だった故レイ・チャールズの名曲「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌うことは決定。さらに「日本代表として、尊敬する美空ひばりさん、越路吹雪さんの曲も歌いたい。現地の日本人の方もいらっしゃるので」。Ｒ＆Ｂの殿堂で日本を代表する女性歌手の名曲も披露する。

　３年前に公開リハーサルを行った０５年６月８日は、サッカー日本代表がドイツＷ杯最終予選で北朝鮮に勝利し、出場を決めた日。アッコは掲載・オンエアを猛烈アピールしたものの、翌日のテレビ・新聞はほとんどがサッカー一色だった。今年はスポーツの一大イベントはなく、運も向いてきている？ようだ。ツアーは９月１８日の神奈川県民ホールまで全１０公演が予定されている。

参照元：スポーツ報知