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「35年芸能界にいて、そろそろ自分のことだけじゃなくて青森のために役立てることはないかと考えた」県名の「青(ブルー)」と「森(フォレスト)」に自分の名をはさんで命名したチーム名からも分かるように、吉が目指すのは郷里・青森に密着したチーム作り。「青森で働き、青森で野球をしたい人のためのチームにしたい」と、元プロ野球選手らに頼る強化策はとらない考えだ。
もちろん、選手がプロを目指すのは大歓迎。「挑戦するために練習して、ダメだったらまた迎え入れてあげられるようになればいい」と、プレー環境に恵まれない地元選手の受け皿になる方針だ。
隣県の岩手では、同じ新興クラブチーム「赤べこ野球軍団」が資金難で活動休止になったばかり。やはり資金面が心配される。「(同じくチームを持つ歌手仲間の)山本譲二からも大変だって聞いてる」という吉だが、「運営面の柱になるつもり」とキッパリ。私財の投入はもちろん、「企業の社長さんに頭を下げて回りたい」と、スポンサー集めや選手の就職あっせんなどにも取り組む構え。「私が球場で歌えば“おひねり”が飛んでくるかもしれない」と、試合とコンサートの共催プランも。すでに球団歌も作ってあるという。
青森北高OBで社会人でのプレー経験もある八戸美知男監督(58)ら指導者は決まっているが、選手の編成はゼロからのスタート。11月23日に青森県営球場でセレクションを行う。順調なら来年度から青森県野球連盟登録チームとして本格始動する。
「ボクがこの世からいなくなってからでも、いつかドームに行ってほしい」と壮大な目標を語る吉総監督。かつてのヒット曲で「俺ら東京さ行ぐだ」と歌った吉が、「俺ら東京ドームさ行ぐだ」の夢へ第一歩を踏み出した。
◇新チームのセレクション 11月23日午前9時受付開始で、青森県営球場で行われる。参加費は3000円。年齢、経験などは不問で、現役の高校・大学野球部員は不可。応募方法は、球団HP(http://www5.plala.or.jp/bluesyoshiforest/)から申し込み用紙をダウンロード。問い合わせは、球団事務所(TEL017・777局1880)まで。
参照元:スポーツ報知