「オトナモード」大役ゲットで上昇モード…映画主題歌抜てき

インディーズ時代に新垣結衣（２０）にも楽曲を提供した新人５人組バンド「オトナモード」が、日本初のパンダのドキュメンタリー映画「パンダフルライフ」（８月３０日公開）の主題歌に抜てきされたことが２１日、分かった。３枚目のシングルでの初の大役。新曲「グリーン」（８月２７日発売）を提供する。同作は大震災に見舞われた中国・四川省で撮影が行われていたこともあり、主題歌発売日には横浜のパンダワールドでチャリティー企画を盛り込んだライブも開催。映画だけでなく、四川の復興を後押しする。

　全国ラジオ局３２局のパワープレー（集中オンエア）で華々しくデビューを飾った「オトナモード」が、大役を手に“上昇モード”に突入する。

　「オトナ―」は０４年に結成。昨年１２月にはインディーズながら激戦の中、コンペで選ばれてガッキーの初アルバム「そら」に楽曲を提供したことで注目を集め、今年２月に「風になって」でメジャーデビュー。同曲は全国ラジオ局３２局でパワープレーに選ばれ、５月発売の「グライダー」もトヨタ「アイシス」のＣＭ曲に抜てきされた、ことし期待のアコースティックギターバンドだ。

　メンバー平均２３・８歳という若さと透明感のある歌声と爽快（そうかい）感を持ち、そこに「パンダフル―」を配給する松竹が目を付けた。「若いバンドで、いま勢いのあるバンドで、音楽的にも温かさや優しさを感じたのと、歌詞が、まさにパンダたちへのエールだと思った」（映画担当者）と期待を寄せた。ボーカル＆ギターの高橋啓太（２３）は「自然と笑顔になるような曲に仕上がった。愛らしいパンダの姿と合わせて楽しんでいただけたら」と話す。

　「パンダフル―」は和歌山・白浜アドベンチャーワールドと、中国・四川省にある成都パンダ繁育研究基地で撮影。四川省でクランクアップしたのは震災のわずか１か月前の４月５日。女優の菅野美穂（３０）が初ナレーションに挑むことでも注目を集める。

　同作は１００館以上の全国公開を予定。結成５年目を迎え、着実に成長を続けている「オトナ―」にとっては、勝負の夏となる。

　また四川省の臥竜自然保護区のパンダが行方不明になる被害もあり、「オトナ―」は復興支援にも乗り出す。８月２７日にチャイナ・ミュージアム横浜大世界のパンダワールドで行う無料ライブに世界自然保護基金の募金箱を設置。チャリティー募金を呼びかける。

参照元：スポーツ報知