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ブログで乳がんの再発を告白した歌手の川村カオリ(37)が1日、都内で行われた「ピンクリボンフェスティバル」の記者発表に出席した。今年1月にリンパ節、骨、肺の3か所への転移が判明、現在は点滴による抗がん剤治療を続けているという。「再発に驚いて、悔しくてくよくよしたけど、前に進むため」にイベントに参加、「これからがリスタート。体調を見ながら歌い続けたい」と心境を語った。

 残酷な病魔にむしばまれながらも気丈に闘病を誓った。「共存していこうということ。薬を信じて頑張っていきます」ときおり笑顔も交えながら語るその目には、揺るぎない決意がうかがえた。

 「翼をください」などパワフルな歌声で知られる川村は、04年に乳がんを患い左乳房を摘出。「切ったら完治だと思っていたので、再発には驚きました」という。昨年、胸の痛みがあったが関節炎と診断され「放っておいたら、リンパ節にしこりができた」。今年1月に改めて検査を行い、リンパ節、骨、肺に転移していることが分かった。手術は「適さない」というため、最初は胸部の放射線と抗がん剤での治療。現在は点滴での抗がん剤治療を続けている。

 1999年2月にギタリストのモトアキと結婚し、01年に女児を出産。昨年6月に離婚し、シングルマザーとして子育ての最中での闘病。副作用で眠気とだるけがあるが、小学校1年の娘が「頭をなでながら、よしよしと言ってくれる。家族がすべてですね」と支えになっている。

 「悔しくてくよくよしたけど、前に進むために」乳がんの早期発見などを啓発するピンクリボン活動にも加わることに。「若い世代から自分の体は自分で守るということを伝えていきたい」と、19日には神戸で行われる同活動の一環「スマイルウォーク」にも参加する。11月でデビュー20周年を迎えることもあり、音楽でメッセージを伝える計画もある。「ピンクリボンの活動で皆さんに会って、同じような方と支え合っていければ。その中で答えを探して成長していきたい。負けていられない、頑張るぞという気持ちです」と前を見据えていた。

 ◆川村 カオリ(かわむら・かおり)1971年1月23日、モスクワ生まれ。37歳。88年17歳で辻仁成プロデュースでシングル「ZOO」でデビュー。ヒット作に「神様が降りてくる夜」「翼をください」など。活動の休止、再開を経て98年に「SORROW」というソロプロジェクトをスタート。女優、モデルとしても活躍。

参照元:スポーツ報知

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