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米脚本家組合(WGA)がストライキを続けている米ハリウッドで、2月24日の第80回アカデミー賞授賞式の開催を危ぶむ声が早くも出ている。今月13日のゴールデングローブ賞の授賞式がストの余波で中止に追い込まれたためだ。アカデミー賞は戦時下であっても授賞式が中止されたことはない。今年も独占生中継権を持つWOWOWでは「行うという前提で準備を進めています。後は祈るばかり」と困った様子だった。
「映画の祭典」アカデミー賞は今年80回の節目。22日には各賞候補が発表される。スターが一堂に会し、オスカー像の行方に注目する授賞式は毎年、テレビで生中継され、米国だけで約4000万人が視聴する。
WGAはテレビ制作会社と対立している。アカデミー賞関係者はあくまで予定通り開催する意向だが、式典をプロデュースするのは制作会社で、テレビ中継するのも制作会社を持つABCテレビ。このためWGAはアカデミー賞への協力を拒否する姿勢を見せており、授賞式が行われた場合は会場周辺で組合員がピケを張るとみられる。
ゴールデングローブ賞では、WGAのストを支持するジョージ・クルーニーら多くの人気俳優が授賞式への欠席を表明、中止につながった。ハリウッドに詳しいジャーナリスト、はせがわいずみさんは「華やかなスターたちがいなければ、授賞式もテレビ番組も成り立たない」と話す。
南カリフォルニア大のマーク・ヤング教授(芸能ビジネス)は、脚本家や俳優など職種ごとに労働組合が組織されているハリウッドでは「“スト破り”をすれば、将来の仕事の保証はない」と説明する。
米芸能誌バラエティー(電子版)によると、今回のアカデミー賞でテレビ中継の責任者を務めるギルバート・ケーツ氏は、ストが妥結しない場合でも代替案を用意して授賞式を開催できるようにしているというが、詳細は明らかにしていない。
◆開催へ準備着々 WOWOWでは、予定通り授賞式番組の準備を進めている。関係者は「米国側から情報が漏れてこない。事務局側も混乱しているようだ」と話す。司会はジョン・カビラと八木亜希子で、例年通り、映画界に詳しいゲストを迎える予定。専門サイトも22日のノミネート発表を受け、オープンする。「授賞式は一度も中止したことはないので、大丈夫ではないか。こちらとしては祈るしかない」と番組担当者。万が一、受賞式が中止になれば、大きな影響を受けそうだ。
参照元:スポーツ報知