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大手映画会社の東宝が12日、2008年に配給した映画の興行収入が11月末で700億円を突破したことを発表した。最終的には740~750億円の見込み。過去最高だった07年の595億円を大きく上回る異例の数字となった。また、この日、犬童一心監督(48)が作家・松本清張さんの代表作を映画化する「ゼロの焦点」など09年のラインアップ全32作品を発表した。
不況の嵐もどこ吹く風、最大手の東宝は驚きの数字をたたきだした。昨年のラインアップ発表で「興収600億円を超えるラインアップ」(東宝関係者)としたが、結果はそれを大きく上回り、11月までの累計興収で、すでに過去最高だった07年の1年の累計興収の130・6%を記録。最終的には昨年を150億円も上回る。
今年、東宝は29作品を配給。そのうち10億円を超えたのは前年より1作多い21作品。特に東宝史上でも5番目の興収となる154億円(見込み)を稼ぎだした宮崎駿監督(67)の最新作「崖の上のポニョ」の“功績”が大きかったようだ。次いで「花より男子ファイナル」が77・5億円。07年のトップは宮崎吾朗監督(41)の「ゲド戦記」(76・5億円)。その後に「LIMIT OF LOVE 海猿」(71億円)が続いた。
2000億円市場と言われる映画界で750億円は異例の数字。2位のワーナーは10月末で145億円。日本映画製作者連盟によると、10月末の時点で、邦洋合わせた興収は1984億円だった昨年の100・3%。今年、仮に2000億円に達したとしても、東宝のシェアは37・5%にもなる。東宝関係者も「自分のところを褒めるのは気が引けるけど、今年ぐらいは褒めても」と自画自賛した。
09年のラインアップも、第1部で39億円を稼いだ「20世紀少年」の第2、3部や「チーム・バチスタの栄光」の第2弾「ジェネラル・ルージュの凱旋」が公開されるなど豊富な作品がそろう。東宝は「まずは6年連続の500億円を目指す」と控えめに話したが、今年に匹敵する成績が期待される。まだまだ東宝の勢いが衰えることはなさそうだ。
参照元:スポーツ報知