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ミュージカル「ラ・マンチャの男」(4月5~30日・帝国劇場)の顔寄せが7日、東京・丸の内の帝国劇場けいこ場で行われた。昨年末にギタリスト佐橋佳幸(46)と結婚した女優の松たか子(30)が入籍後、初めて父親・松本幸四郎(65)とともに登場。「花嫁の父の悲哀をかみしめています」という幸四郎に松は「けいこ場で作品を前にすると、今までと同じ。立ち向かう気持ちは変わらない」と結婚後初の父娘共演を成功に導く決意を語った。
松たか子が結婚後、父親・松本幸四郎と初めてそろって公の場に登場した。「ラ・マンチャの男」の顔寄せ。幸四郎が1969年に初演し40年、主演を演じ続けているライフワークの一つ。新妻として初舞台となる作品は、3年ぶりの親子共演になる。
松の結婚に幸四郎は「父親は『娘は嫁に行かないもんだ』と思っている。想定外だった。でもそうはいかずに一人で寂しく花嫁の父の悲哀を味わっている」。笑顔を交えて話せば、松も「娘としては、そういう、父親としての感情を味わっていただいて良かったと思います」とちゃめっ気たっぷりに答え、佐橋について問われると「チケットが取れれば見に来て欲しい。一観客として楽しみにしているんじゃないですか」と答えた。
主演のセルバンテスとドン・キホーテを初演以来演じ続けている幸四郎は4月15日の昼の部の公演で上演1100回の節目を迎える。松は「1000回? 皆さんが考えるのと同じです。『すげえなっ』と…」と感想を語ると、横にいた幸四郎が優しくほほ笑んだ。12日にはブロードウェー初演の演出家アルバート・マーリ氏と、幸四郎がNY公演した際の演出家・マイケル・トーク氏の妻ミミ氏が来日して観劇する予定。「本当に胸がいっぱいです」と喜びを語った。
松は95年からカンパニーに参加。02年からはセルバンテスの相手役アルドンサを務めている。幸四郎は「今ほど自分が役者で、娘が役者で良かったと思うことはない。けいこ場でまた会えるから。セルバンテスも嫁を出しているはず。寂しさを注ぎ込んで深みのあるセルバンテスに(役作りを)持って行きたい」と妻となった娘との共演を喜んだ。
この作品は幸四郎の父・松本白鸚が上演を勧めてくれた。2月には歌舞伎座で「二十七回忌追善公演」を行ったばかり。幸四郎は「父は菊田一夫先生と“見果てぬ夢”を帝劇で追い続けた。(父親への)レクイエムのような『ラ・マンチャ』にしたい」と意気込むと、松も呼応するかのように「今年が一番良かったと思えるようなステージにしたい」と熱く語った。
参照元:スポーツ報知