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映画「母べえ」(監督・山田洋次監督)が26日、封切られ、主演の吉永小百合(62)らが東京・丸の内ピカデリー1で舞台あいさつした。吉永主演作では過去最高の全国327スクリーンでの公開で、前作「北の零年」超えの興収30億円も視野の好スタート。また、岡田准一主演「陰日向に咲く」、武田真治主演「子猫の涙」など話題作の上映が始まり、寒い中、大勢の観客が詰めかけた。
「一生忘れられない作品です。初日に雪が降ったらどうしよう。ドキドキ、ハラハラでした」いろんな思いがこみ上げ、吉永は登壇したとたん涙ぐみ、目にいっぱいの涙をためて、あいさつした。327スクリーンは計112本の吉永作品中、過去最高。朝の初回上映から劇場入口には人があふれた。
「春らしく」と桜草をあしらったクリーム色の着物は、吉永がこの日のために仕立てたものだった。邦画を代表する監督、女優の34年ぶりのタッグ。「私が山田さんの作品が好きなのは弱い者、小さい者への温かなまなざし。『母べえ』もそうです」
巨匠は、今作が80本目のメガホンだったが「これほど緊張する初日は初めてじゃないかな」と明かした。1940年代、時代にほんろうされながらも力強く生きた家族を描く同作は、ベルリン国際映画祭(2月7日開幕)のコンペ部門に出品。山田作品「4度目の正直」に注目が集まる。
舞台には共演の浅野忠信(34)の姿も。浅野と言えば先に主演作「モンゴル」が第80回米アカデミー賞の外国語映画部門にノミネートされたばかり。同部門は第76回で山田監督「たそがれ清兵衛」が候補になった。オスカー候補が並ぶ格好だったが、浅野は終始てれくさそうにしていた。
2か月間、全国10都市をまわるキャンペーンで奔走した吉永は、25日に知人に会った際「『あかべえ』見るわね」と違ったタイトルを言われ、目が点に。「まだ知らない人がたくさんいる。封切られても、もっと伝えていかないとね」と気を引き締めていた。松竹は興収30億円を見込んでおり、吉永の前作「北の零年」の同27億円を超える見通しだ。
参照元:スポーツ報知