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歌手の吉川晃司(42)の初挑戦ミュージカル「SEMPO~日本のシンドラー杉原千畝物語~」が4日、東京・初台の新国立劇場の中劇場で開幕した。同作に出演予定だった女優の愛華みれ(43)が、血液がんの「リンパ腫」のために無念の降板。この日の朝には代役を務める宝塚歌劇の後輩、森奈みはる(40)に愛華から「頑張ってください。成功させてください」とのメールが寄せられたそうで、吉川も「とにかく安心してもらうことが一番」と成功を誓った。

 総力を挙げて、愛華に舞台の成功を報告するつもりだ。

 吉川は今作が初ミュージカルでしかも主演。だが、そんな重圧や不安も押し殺し「とにかく安心してもらうのが一番。治療に専念してもらいたいので(舞台が)ヤバイらしいよ、となると心配されると思うので」と愛華への気遣いを見せた。

 愛華は3月上旬に体調不良を訴え、検査を受けたところリンパ腫であることが分かり、舞台を降板。すでにけいこがスタートしていたこともあり、別の役で出演予定だった森奈が急きょ、代役を務めることになった。

 現在は入院して闘病生活を送っているが、宝塚の後輩、森奈と毎日欠かさずメールをやりとりしている。この日の朝にも「頑張って下さい。成功させてください」と激励のメールが森奈の元に届いたという。「絶対行きます。今日も亡霊で現れるかも」と観劇への意欲も。

 キャストは、愛華への配慮もあり見舞いには行っていないようだが、全員で色紙に寄せ書き。近日中に事務所を通じて愛華に渡したい意向だ。

 大役を任された森奈は「全然、予想もしてなかったし(前の役と)セリフが交じったりしたけど」と切り替えの難しさも口にしたが、開幕直前の公開げいこでも万全の演技を披露。吉川も「背の高さが縮んだぐらいかな」と降板の影響がないことを強調した。

 東京公演は22日まで。その後、名古屋と神戸でも上演。愛華は8月の「モーニング娘。」との共演ミュージカル「シンデレラtheミュージカル」(新宿コマ劇場)の復帰に向けて闘病生活を送っている。吉川らの頑張りは、愛華にとって何よりの“治療薬”となるはずだ。

参照元:スポーツ報知

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