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俳優で歌手の加山雄三(71)が、18日スタートの加瀬邦彦(67)率いるザ・ワイルドワンズと組んだ初の全国ツアーで、伝説を打ち立てることを宣言した。このほど本紙のインタビューに応え、「湘南・海・物語~オヤジ達の伝説」と銘打った今回のツアーで、湘南サウンドの神髄を見せることを誓った永遠の若大将。2010年に迎えるデビュー50周年に、歌手最年長となる日本武道館公演を行う夢も語った。

 出会いから半世紀を経て、新たな挑戦に出る。1957年、父・上原謙宅のクリスマスパーティーで初めて会って以来、兄貴分として加瀬にギターを教え、ザ・ワイルドワンズの名付け親にもなった加山。「(昨年の)古希(ツアー)が終わっちゃったから、やることねぇなと」。盟友との初ツアーに向け、照れながら喜びを表した。

 「(公演名は)ジジイたちの伝説でもいいんじゃないか」と笑い飛ばしつつ「老人でも楽しみながら音楽ができるのを知ってほしい。カントリーミュージックとエルビス・プレスリーにあこがれたオレの音楽の歴史、湘南サウンドの歴史も堪能してもらえたらね」と意気込みを語った。

 シンガー・ソングライターの第一人者としてあり続ける若大将。「永遠の若大将って、そんなバカなことあるかと思いながらも、しょうがねぇよな。代名詞になっちゃったから」。3代目の船舶「光進丸」で年2回、大海原に出て、冬はスキー。趣味のゲームはかつて試さなかった機種がなく、7歳と5歳の孫息子にwiiのボウリングゲームで負ければ、本気で悔しがる。

 71歳の旺盛な好奇心は音楽でも尽きない。ヒップホップやR&Bを聴き、好むのはケツメイシ。湘南の後継者・桑田佳祐の音も身近にあるが「愛と同じで音楽も普遍的。求めるものはいつの時代も変わらない。おれはおれの音楽で進化するしかない」。寝起きにギターを鳴らし、パソコンとiPodを駆使する曲作りで、己の道を貫く。

 その先に見据えるのが、2年後の日本武道館だ。同所はデビュー15、20、25周年のライブだけでなく、67年に主演映画「南太平洋の若大将」の撮影でも特別に演奏。タイガースよりも早い幻の日本人武道館歌手第1号なのだ。「(デビュー)50周年でやれたら」とジェームス・ブラウンの持つ同所の歌手最年長公演記録(70歳)の更新に意欲。「お客さんも一緒になって年をとってるから、座布団をグッズとして配れるようならね」とにこやかに語った。

参照元:スポーツ報知

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