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映画「ホノカアボーイ」(3月14日公開、真田敦監督)のプレミア試写会がこのほど、映画の舞台となったハワイ島北部の町、ホノカアで行われ、出演の岡田将生(19)、倍賞千恵子(67)、松坂慶子(56)、長谷川潤(22)が舞台あいさつした。観客約600人の絶賛の嵐に岡田は「ホノカアの人たちに一番初めて見てもらえて本当に良かった」。静かな町が初の映画試写会で盛り上がった。
「おくりびと」が米アカデミー賞受賞の歓喜に沸いたちょうどそのころ、ハワイ島の小さな劇場でも、日本映画が盛大なスタンディングオベーションを受けた。
エンドロールが流れ始めると、約600人の観客が一斉に立ち上がった。主要な舞台にもなっている1930年開館の「ホノカア・ピープルズ・シアター」が称賛の声と拍手の嵐に包まれた。主演の岡田は「反応がどうか心配だったのでうれしい。一番最初に見てもらえてよかった」。2階席から手を振った倍賞は「感動しちゃった。こんなこと女優人生で初めてです」と声を上ずらせた。
映画はふらりとホノカアにやってきた日本人青年・レオ(岡田)と日系人のおばあさん・ビー(倍賞)の交流を描いた物語。撮影は昨年10月から丸1か月、全編ホノカア周辺で行われた。原作者・吉田玲雄さんの実体験がもとになっており、倍賞は「町で何度も『ビー!』と声を掛けられて演じる力になった」。上映前、今は亡きビーさんの墓参りに訪れた岡田は「今日は見に来てくれているような気がしました」と話した。
劇場の長い歴史でも初めてのプレミアイベントには全人口のおよそ3分の1が集まり、上映中も笑い声や歓声が絶えず上がった。「みんながひとつにとけ合う感じがして本当に感動しました」と松坂。普段は静かな町がお祭り騒ぎになった。
現時点で同劇場での一般公開の予定はないが、高崎卓馬プロデューサーは予想を上回る反響に「フィルムを置いていくので、もっとたくさんの人に見てもらえたら」。配給元の東宝でも、今後は各国の映画祭などに出品し、積極的に海外上映に向けて乗り出していくという。
参照元:スポーツ報知