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【ロサンゼルス8日】米音楽界最高の栄誉とされる「第51回グラミー賞」の授賞式がステイプルズ・センターで開催され、英ロックバンド「レッド・ツェッペリン」のボーカル、ロバート・プラント(60)と米ブルーグラス歌手アリソン・クラウス(37)のデュオが主要2部門を含む今回最多の5部門を制覇した。日本勢は3組がノミネートされたが、いずれも賞を逃した。

 今年のグラミーの主役を務めたのは、ロックとブルーグラス(米国の伝統音楽)を代表する2人のカリスマによる異色コンビだった。

 授賞式のトリを飾る「最優秀アルバム」の発表の瞬間、約3万人が埋め尽くした会場のボルテージは最高潮に達した。プレゼンターのグリーン・デイが名前を叫ぶと、2人は穏やかな笑みをたたえ、壇上に立った。70年代、ツェッペリンで世界を席巻しながら、グラミーの主要部門とは縁のなかったプラントは「信じられない! 昔ほどレコードは売れなくなったが、今はとても幸せな時間だ」。還暦を迎えてもなお不変の金髪カーリーヘアをかき上げ、喜びをかみしめた。共にロックを盛り上げてきたポール・マッカートニー(66)とも固い握手を交わした。

 主要部門ではノミネートされていた2部門を完全制覇。下馬評の高かったロックバンド「コールドプレイ」や最優秀新人のアデルといった英国勢から主役の座を奪った。英国生まれだが、長年ロスに暮らしているプラントはプロデューサーを通じて、クラウスと知り合い、何もない状態から3日間で共作アルバム「レイジング・サンド」を完成させた。クラウスは「彼といて一度たりとも退屈しなかった」と声を震わせた。

 プラントはツェッペリンのギタリストのジミー・ペイジ(65)からバンドのツアーの要望を受けているが、しばらくはクラウスとの活動を優先する考えという。「表面上は住む畑が違うけど、アリソンは米国の多くのことを教えてくれた」信頼できる新パートナーを得たカリスマの目にははっきりと次の青写真が描かれている。

 ◆コールドプレイ「最優秀楽曲賞」 ○…主要3部門にノミネートされていたコールドプレイは最優秀楽曲を制覇。ビートルズを意識した衣装で現れたボーカルのクリス・マーティン(31)は、母国の大先輩であるポール・マッカートニーの近くに座り終始和やかなムード。壇上でもトロフィーを受け取るやいなや、「サーの所に戻らなきゃ」と冗談を飛ばして爆笑を誘った。なお11日から15日まで東京、大阪の2か所で来日ツアーを行う。

参照元:スポーツ報知

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