ドリカム・吉田美和、夫に捧ぐ１１２秒…悲しみを心細さを１曲に込めて

人気ユニット・ＤＲＥＡＭＳ　ＣＯＭＥ　ＴＲＵＥの吉田美和（４２）が、９月に亡くなった夫で映像ディレクターの末田健さん（享年３３歳）にささげる曲を作詞・作曲したことが９日、分かった。末田さんへの深い愛情や感謝をつづった楽曲で、タイトルは「ＡＮＤ　Ｉ　ＬＯＶＥ　ＹＯＵ」。この“追悼曲”は１２日発売の同名アルバムに収録され、ブックレットには末田さんに向けたメッセージが記されている。

　天国の末田さんを歌った「ＡＮＤ　Ｉ　ＬＯＶＥ　ＹＯＵ」はアルバムの最後に収録された１分５２秒の短い曲。吉田は末田さんに語るように歌い出す。

　♪「遅くなるよ」の電話はもう来ないけれど　長い旅にでも出たと思っています

　末田さんが胚細胞腫瘍（はいさいぼうしゅよう）のため９月２６日に亡くなってから、吉田は泣き続けた。この曲の録音でも１行歌うごとに涙があふれたという。

　２１日に生出演するテレビ朝日系「ミュージックステーション」と大みそかのＮＨＫ紅白歌合戦でテレビ復帰を決めたが、吉田の悲しみはまだ癒えていない。あえてつらい作業に臨んだのは、曲に昇華することで精神的にも一歩前進したかったからだ。

　ドリカムのプロモーションビデオ（ＰＶ）の撮影で出会った二人。末田さんは来年の結成２０周年に向けた映像を撮りためていた。吉田は公私のパートナーを亡くした心細さをこの曲で吐露。また「この歌を人前で歌うことはないだろうけど　私情をみんなに聞かせて申し訳ないけど」と、ごく私的な作品だとつづっている。

　昨年１０月末、ドリカムと末田さんは３人だけでシングル曲「もしも雪なら」のＰＶをニューヨークで撮影。同曲を収録した新アルバムを作り、今年のクリスマス前に発売しようと約束した。約１年がかりで完成させた新アルバムのタイトルは、吉田の希望で「ＡＮＤ　Ｉ　ＬＯＶＥ　ＹＯＵ」にした。

　吉田は末田さんへの感謝で曲を締めくくる。

　♪いつかあなたのところへわたしが行く時　しわしわでもぜったいに　すぐに見つけてよ

　ありがとうって言えるまで　どこかで見ててね

　ありがとうって言ってるから　どこかで見ててね

参照元：スポーツ報知