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「鬼太郎誕生」のルーツにも迫った水木しげる原作のアニメ「墓場鬼太郎」(フジテレビ系、木曜・深夜0時45分)が、深夜枠ながら人気を呼んでいる。今年は「ゲゲゲの鬼太郎」初回放送から40周年の節目にあたる。そこで鬼太郎役の野沢雅子(年齢非公開)と目玉親父を演じてきた田の中勇(75)の声優界のスター2人が“親子対談”で役への思いを語った。
初回放送から実に40年。鬼太郎は戸田恵子らも演じたが初代は野沢だ。目玉親父は一貫して田の中の持ち役。「墓場鬼太郎」はこれまでとは違ったアダルト向けでシュールな鬼太郎が描かれ、再コンビを組んだ2人も大いに気に入っている。
野沢(以下、野)「お父さんとは本当に呼吸ぴったり。安心してセリフが言える。これぞ鬼太郎の世界よね」
田の中(以下、田)「今回のお父さん、かなり偏屈なのね。物の考えがシビアなの。いい人かどうか分からない部分もあって」
2人は水木ワールドに浸る一方で原作をあらかじめ読まず、イメージを膨らませる方法を続けてきた。
野「もちろん全部、原作は持ってるわ。でも読むのはアニメが終わったところまで。その先は読まないの」
田「僕も。不勉強ですがいっぺんも原作読んだことないんだよ。だから毎回新鮮で何にもとらわれずにやってこられた」
1968年の放送初期は声優という肩書も普及していなかった。
野「まさかこんな長く愛されるとは。全員が強烈なキャラクターで魅力的。例えば、ねずみ男。どうしようもない性格だけどかわいくて憎めないでしょ?」
田「オーディションは事務所に言われて受けたの。そこでは『好きなようにやって』と。最初は声がうまく出ず、外で練習したことも。でも高い声に生まれたからこんなに続けられたんだねえ」
「おいっ、鬼太郎」。目玉親父といえば、このセリフ。誰でも簡単に物まねできそうだが、“本家”によれば「ちょっと違う」そうだ。
田「あの形態で息子思いなのが魅力。単純に声が裏返るのでない。特に若い人がやると子供っぽくなる。あの声に年齢、年輪が必要なの。でもこのセリフ、一体何回言ったのかなぁ」
田「私はあの子(鬼太郎)はもう完全に自分の分身。すごくかわいいし、いとおしい」
風邪がはやる冬の季節。2人は強じんなノドの持ち主で声の調子で困ったことは一度もない。心がけているのは「あまり過保護にするのもダメ。うがい程度」(野沢)、「外出時に必ずガムをかむこと」(田の中)だという。
◆野沢 雅子(のざわ・まさこ)10月25日、東京生まれ。3歳から子役で映画などに出演し、10代より女優・声優活動を始める。代表作は「銀河鉄道999」(星野鉄郎)、「ドラゴンボール」(孫悟空など)、「ど根性ガエル」(ひろし)、「あらいぐまラスカル」(ラスカル)など多数。劇団ムーンライトを主宰している。
◆田の中 勇(たのなか・いさむ)1932年7月19日、東京生まれ。75歳。映画・ラジオ専門学校を経て劇団東芸、テアトル・エコーなどで活動。主な作品に「悪魔くん」(ヨナルデパズトーリ)、「ハクション大魔王」(パパ)、洋画「スター・ウォーズ エピソード1・2」(ジャージャー・ビンクス)
参照元:スポーツ報知