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今井美樹(45)、一青窈(31)、平原綾香(24)ら数多くの有名アーティストに楽曲を提供してきた女性シンガー・ソングライターの川江美奈子(36)が、初のセルフカバーアルバム「letters」を9月10日に発売する。これまで、ほかのアーティストへあてたラブレターのように、恋心をつづってきた全8曲。ピアノの弾き語りで、定評のある優しい歌声を響かせる。

 隠れた実力派シンガー・ソングライターが、自作のカバーで魅了する。

 今作には「つないで手」(一青)、「桜色舞うころ」(中島美嘉)など作詞、作曲で楽曲提供してきた7曲(「つないで手」は作詞・一青)に、自らの「ピアノ」を加えた8曲を収録。ほかのアーティストに曲を贈るときは「真っ白な便せんに手紙をしたためる気持ちに似ています。その人の声や姿を思い浮かべながら」という川江。その言葉の通り、切なく温かいラブレターのような旋律を、シンプルなピアノの弾き語りで奏でる。

 今春、今井の全国ツアーにコーラスとして帯同。その際、オリジナルで川江の曲が聴きたいというファンの要望が高まり、ラブソングに絞った「letters」が完成。今井は「彼女の声はオーロラのようで、音楽をさらに震わせ、空間を包み込んでいます」と絶賛する。

 早大アカペラサークルでゴスペラーズの先輩にあたる川江は、2004年「願い唄」でソロデビュー。07年には命にかかわる大病を患い、手術の末に克服した。「つないで手」は同時期に作曲したもので、一青は「ぎゃんちゃん(川江の愛称)も病(で死)のふちをさまよって、歌うことの真実をみつけていました。彼女の真摯(しんし)さ、そしてもろさを認めた上での強さが、優しさとなって表れたメロディーだと思います」と評している。

 言葉にならない夜はピアノを弾いて(中略)空へ旅立つ私のために という「ピアノ」も当時の心境をつづったもの。困難を乗り越え、初のセルフカバー盤を届ける川江は「いつも歌とピアノだけでつづってきた、そのいくつかの手紙を聴いてください」と話している。11月20日に東京・キリスト品川教会でライブを行う。

参照元:スポーツ報知

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