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【上海(中国)16日】人気5人組グループ「嵐」が上海大舞台で初の上海単独ライブを行い、2年ぶりのアジアツアーを打ち上げた。公安当局の厳しい規制のため直前の演出変更を強いられたが、デビュー10年目を迎えて初の公演で現地ファンと一体となり、二宮和也(25)は「未来が広がった」と確信。東南アジアを含む大規模なアジアツアーなど新たな夢に向け、大きな一歩を記した。

 “ホーム”のようなぬくもりに応えたかった。4回目のアンコール。「最後だぞ、暴れろ」松本潤(25)は現地での“禁じ手”を解禁。公安当局の厳しい監視を顧みず、客席に飛び降り「五里霧中」を熱唱。15日と2公演を見守った計2万2000人に感謝を届けた。

 CD発売もない未開拓の地に、見慣れた文字の応援うちわが揺れた。インターネットなどで嵐の勢いは波及。日本からのツアー客1000人を含め、メンバーと同じ振り付けに日本語の合唱が沸いた。5人はお返しに北京語で歌唱を披露。

 相葉雅紀(25)は「ノンラィダォシャンハイペィダージャ、ヴォガンダオヘェンシンフウ(上海で皆さんと過ごせて、本当に幸せ)。覚えた北京語より、日本語が通じるのが悔しい」と声を弾ませた。

 ジャニーズ事務所としても初の上海公演の裏側で、実は「かつてない苦労」(関係者)もあった。当局の厳戒規制で、客席間を移動するトロッコや炎の特殊効果などおなじみの演出を断念。初日(15日)の公演直前に変更を聞かされた5人は、急きょ踊りを増やし、ほぼぶっつけ本番の全33曲で上海っ子を魅了した。

 国立競技場で幕を開けた2度目のアジアツアー。2年ぶりに再訪した台湾、韓国でも当地の言葉で歌い、ファンとの交流を深めた。2日夜のソウル公演後にはメンバーで集まり、現地でデビュー10年目(3日)の瞬間をシャンパンで乾杯。この日は大野智が会場から10日早い28歳の誕生日を祝われ、顔をほころばせた。

 櫻井翔(26)は「日本から海外へというより、アジアの大きな枠で活動している感覚」と成長を確信。松本潤は「また上海に来たいし、東南アジアにも行ってみたい」と次回の大規模ツアーに意欲を見せていた。

参照元:スポーツ報知
 

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