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吉永小百合(62)主演の新作映画「まぼろしの邪馬台国」(堤幸彦監督、11月初旬公開)のクライマックスシーンが3日、長崎の南島原で撮影された。吉永は初共演となる竹中直人(51)と夫婦役。耐え忍んで生きた「母べえ」からは一転し、豪放らい落な盲目の“考古学者”と歩んだ波乱の夫婦の人生を笑いと涙で描く。吉永自身、初のハイビジョン撮影で、「最先端の撮影技術でおもろい夫婦を精いっぱい演じたい」と語った。
吉永の主演作が年に2作封切られるのは15年ぶり。ベルリン映画祭から帰国してすぐに「―邪馬台国」のロケへ。気合を入れ直し、軽やかに晴れやかに参加した。「“母べえ”とは違ったおもろい夫婦。髪もサザエさんのよう。普段やらないおちゃめな面をどこまで出せるか。すばらしい自然の中、わくわくする体験をしています」
邪馬台国を探す目の不自由な夫と二人三脚で旅する夫婦の物語。この日は普賢岳近くに特別に作った古墳で悲願の卑弥呼の墓を発見するシーンを撮った。さだまさしの「関白宣言」のモデルともいわれる宮崎康平(享年62歳)、和子(78)夫婦を描く。
竹中は「吉永さんと仲良くなれ、夢を見ているよう。幸せな時間です」と役から素に戻ればデレデレだ。康平は初対面で和子にほれる。見えないため、どんな顔か、両手でなでる場面がある。竹中のイメージは一瞬触れる感じだったが、堤監督の注文は「もっと長く」。「最高にきれいでしたぁ」サユリストがうらやむ体験に恍惚(こうこつ)の表情を浮かべた。
言いたいことは言う夫婦で丁々発止ぶりも見どころ。怒りで和子が夫に卵を投げつける場面では壁に投げるつもりが、竹中に命中。吉永は「快感でいくつも投げたくなった」と役の影響か無邪気な発言も飛び出した。
初のハイビジョンには「1本のシワまで映し出さるので」とテレビ出演から遠ざかった理由も明かしつつ、「それほど嫌だとは思わなかった」と前向き。また、映画監督は普通、演技を生で見てオーケーを出すが、堤監督はモニター画面とにらめっこで進行。「時代の最先端の映画づくりもおもしろい。私の(追い求める)“まぼろし”は自分の映画が100年間生き続けてくれることです」と答えていた。
参照元:スポーツ報知