喜多郎グラミー賞に１２度目ノミネート…ニューエージアルバム賞

米音楽界最高の名誉とされる「第５０回グラミー賞」全１１０部門の候補作が６日（日本時間７日）発表され、日本を代表するシンセサイザー奏者・喜多郎（５４）の「空海の旅３」が最優秀ニューエージアルバム賞にノミネートされた。受賞すれば０１年以来２度目。主要部門では最優秀レコード賞にビヨンセ（２６）、最優秀アルバム賞にカニエ・ウェスト（３０）らがノミネートされており、注目の授賞式は日本時間来年２月１１日に行われる。

　数少ない“海外に通用する”日本人アーティストのひとり、喜多郎が２度目のグラミーに大きく前進した。

　ニューエージアルバム部門は、癒やしや環境をテーマにした作品が対象。喜多郎は８７年にシングル「ザ・フィールド」でノミネートを果たして以来、今回では１２回目のノミネート。０１年には「シンキング・オブ・ユー」で同賞を受賞。日本人としては映画「ラスト・エンペラー」の作曲で８９年に最優秀オリジナル映画音楽賞を受賞した坂本龍一（５５）以来の栄誉に輝いた。

　今回ノミネートされた「空海の旅３」は、０１年の米中枢同時テロを目の当たりにし、「平和のために」と四国のお遍路八十八か所の鐘の音を使用して制作したシリーズの第３作。過去２作も同部門にノミネート（０４、０６年）されており、シリーズ３作連続ノミネートという点でも注目を集めている。

　主要４部門では最優秀レコード部門には、２億人を動員した世界ツアーを先月打ち上げたビヨンセ（２６）の「イレプレイスブル」、ジャスティン・ティンバーレイク（２６）の「ワット・ゴーズアラウンド…カムズ・アラウンド」などが候補に。最多ノミネートは米ヒップホップ歌手のカニエ・ウェスト（３０）で、最優秀アルバム、最優秀ラップソロパフォーマンスなど８部門で候補となった。

　また、最優秀朗読アルバム賞では、米民主党のオバマ上院議員やクリントン前大統領、０７年に同賞を受賞したカーター元大統領など大物政治家がノミネート。豪華な顔ぶれとなる発表・授賞式は、０８年２月１０日（日本時間１１日）、米ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われる。

参照元：スポーツ報知