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歌手の前川清さん(59)が18日、東京・元赤坂の明治記念館で行われた新曲&新作舞台の発表会見の後、出身地の長崎県佐世保市で発生した銃乱射事件について無念の思いを語り、怒りをあらわにした。前川さんは、現場となったスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」の利用者で、帰郷する度にプールで泳いでいたという。故郷で起きた惨劇に「警察はいいかげん。あの犯人に動物を撃つ銃を認めていたのはおかしい」と銃規制強化の必要性を訴えた。

 事件を初めて知った瞬間、衝撃が走った。舞台が前川さんの出身地・佐世保だっただけでなく、帰郷する度に足を運んでいたスポーツクラブが現場だったからだ。

 「本当にびっくりしました。いつも泳いでいるプールだったから」

 リラックスする時間を楽しんでいた場所は、死傷者8人を生んでしまった殺人事件現場に―。我が耳を疑った。

 被害者の方々への悲しみは、警察と銃規制法への怒りに変わった。「日本の警察はいいかげん。あの犯人に動物を撃つ銃を認めていたのはおかしい」。銃規制の在り方によっては避けられていたかも知れない悲劇を、直立不動の姿勢のまま悔いた。

 「もちろん動物を撃つことで生活している人もいるとは思いますけど、簡単に銃が手に入ってしまう社会はおかしい。(縁日などで遊びに使う)射的の銃ぐらいだったらいいかもしれないけど」。まくし立てながらも「これでも、たぶん変わらないんでしょうね。日本(の銃規制は)は」とやりきれない表情をみせた。

 佐世保で生まれ育った前川さんは、故・内山田洋さん(享年70歳、06年死去)とともに「内山田洋とクール・ファイブ」を67年に結成。故郷を歌ったデビュー曲「長崎は今日も雨だった」(69年)は空前の大ヒットとなった。だからこそ、人一倍故郷を思ってきた。

 新曲「悲しい街さ~TOKYO~」を歌った前川さんは、まさに「悲しみの街」となってしまった佐世保について言った。「こんな話題で有名になってしまった。もっといい話題でみなさんに『佐世保』という街を知ってほしかった」。祈るような言葉だった。

 ◆クール・ファイブと20年ぶりに新曲発売 ○…会見で、前川さんはクール・ファイブとの20年ぶりの新曲「悲しい街さ~TOKYO~」(発売中)と、主演舞台「星屑の街~新宿歌舞伎町篇~」(来年2月5~29日、新宿コマ劇場)を発表。ラサール石井(52)、左とん平(70)らとの共演する舞台については「台本読んだらセリフが短かったので安心です」と正直に話し、笑いを誘っていた。

参照元:スポーツ報知

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