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俳優の藤原竜也(25)が映画「カメレオン」(来夏公開予定)に主演することが26日、分かった。約30年前に故・松田優作さんが演じることを想定して書かれた“幻の脚本”を、現代に合うようアレンジしたハードボイルド作品。阪本順治監督がメガホンを執る。藤原は全身アザだらけになる、激しいアクションで撮影に挑んだ。

 藤原が体当たりの演技で、本格派ハードボイルド作品に挑む。

 「カメレオン」は、時にはクールに、時には燃える心を持つ主人公を描く本格アクション。若者の詐欺集団が、ある拉致事件を目撃したことでトラブルに巻き込まれる。仲間が得体の知れない巨大な組織に次々と処刑され、主人公は拳銃を手に復しゅうを誓う。

 故・松田優作さんと親交が深く、「野獣死すべし」などを手がけた脚本家の丸山昇一さん(59)が、約30年前に優作さんのために書いた「カメレオン座の男」が“原案”。映画化はかなわなかったが、丸山さんが時代設定などを現代に合わせ、世紀を超えて実現した。「顔」「亡国のイージス」などで知られる阪本順治監督がメガホンを執り、優作作品を数多く企画した黒沢満氏がエグゼクティブプロデューサーを務める。

 CG一切なしの肉体派アクションが“ウリ”。先月末にクランクインしたが、藤原は走るバイクに飛び込んでいったり、20段の階段から転げ落ちるシーンなどに挑戦。全身筋肉痛、アザだらけになりながら撮影をこなしていたという。「優作と比べるつもりはない」という黒沢氏だが、藤原の演技に満足げだ。

 藤原は出演オファーに「阪本監督とやりたい」と即答。「阪本監督は等身大のままの自分で挑んで来いというような、ウソをつかないで演じられる魅力のある監督。変化している自分を日々感じ、撮影が楽しくてしょうがありません」とコメント。阪本監督は「ブラックでライトな作品。男のおとぎ話にしたい」と話している。

 撮影はこの日クランクアップ。共演は塩谷瞬(25)、谷啓(75)ら。配給の東映ではシリーズ化もにらんでいる。

参照元:スポーツ報知

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