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作家三島由紀夫の傑作戯曲「鹿鳴館」が、田村正和(64)黒木瞳(47)のコンビ
で37年ぶりにドラマ化されることが29日、分かった。テレビ朝日の開局50周年
記念新春ドラマとして放送する。欧化政策が進む明治時代、その象徴となった社交場
の鹿鳴館を舞台に愛と謀略を描く。田村は主人公の影山伯爵、黒木は伯爵夫人の朝子
役。2人はこれで3度目の夫婦役。同局の出演依頼に田村は、妻役に黒木を熱望して
共演が実現した。これまでホームドラマで息の合った夫婦を演じてきた2人が、今回
は“仮面夫婦”を演じる。
 夫は理想実現のため権謀術数を巡らす外務大臣。強引な手法が反感を買い、暗殺の
うわさも絶えない。理由を明かさないが顔には傷あともある。ドラマでコミカルな役
柄が続く田村にとって初めての汚れ役だ。夫人は元芸者。美ぼうと人当たりのよさか
ら、華族夫人たちの中心的存在だが、夫が進める欧化政策の象徴となる鹿鳴館の大舞
踏会には参加しない。互いに過去のことに立ち入らず、感情的になることもない。舞
踏会襲撃をたくらむ活動家と長男、その長男を愛する令嬢らが2人にかかわり始めて
愛憎劇が展開する。

 過去に夫婦役で共演した00年のドラマ「オヤジぃ。」では頑固オヤジと良妻賢
母、04年のドラマ「夫婦。」では亭主関白と献身的な妻を演じた。今回は三島文学
を題材に、これまで演じてきたことがない夫婦像に挑戦する。田村は「素晴らしい原
作をもとに信頼できるスタッフ、キャストに囲まれ、新春にふさわしいスケールの大
きな作品を目指します」と話している。

参照元:nikkansports.com

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