桑田、九州場所も満員御礼…ソロツアースタート

人気バンド「サザンオールスターズ」の桑田佳祐（５１）のソロツアー「よっ、桑田佳祐ＳＨＯＷ」が２１日、福岡・マリンメッセ福岡でスタートした。ソロの全国ツアーは５年ぶりで、１２月５日発売の新曲「ダーリン」を初披露するなど２７曲を熱唱し、１万１０００人を熱狂させた。来年はサザンと所属事務所の「アミューズ」のともに結成３０周年にあたることから大イベントが進行中。節目の３０周年を前にラスト公演の大みそかまで、桑田がソロで突っ走る。

　クワタがはじけた。５年ぶりのソロツアー、福岡公演を含め全国６か所１４公演（１５万人動員予定）のチケットは即日完売。ファンも待ちかねていたが、桑田も待ちこがれていた。

　会場が暗転すると「クワタコール」が起きる。おばあちゃんのひざに乗せられた子供から５０代まで３世代にまたがるファンの声援を浴びて桑田が登場。「初日を博多で始められてうれしい。度胸試しでやってきました。でも、博多は熱い」偽装食品などの時事ネタを連発した、桑田流のあいさつで笑いを誘った。

　横約４０メートルのステージを跳びはね、５１歳とは思えない動きに１万１０００人も熱狂。清涼飲料水のＣＭ曲にもなっている「ダーリン」を初披露。冬の定番ソングになった「白い恋人達」「いつか何処かで」など、アンコールを含め２７曲、約２時間４０分の魂のステージを見せた。

　今年の桑田はソロ活動の年だった。５月に「明日晴れるかな」、８月には「風の詩を聴かせて」を発売。男性歌手としては、近藤真彦と並ぶ５作（他に「波乗りジョニー」「白い恋人達」「東京」）オリコン初登場連続１位を達成。「ダーリン」で新記録は確実。ツアーのラストを大みそか、横浜アリーナ公演で打ち上げ予定。来年のサザン結成３０周年を前にソロ活動を充実して締めくくる。

　そして来年はサザンに全力投球だ。１９７８年６月に「勝手にシンドバッド」でデビューしてちょうど３０年、しかも所属事務所も設立３０年にあたることから全社挙げてのイベントを企画。昨年は静岡・浜名湖で桑田の音頭で、事務所の後輩・福山雅治、ポルノグラフィティに加えミスチルやＧＬＡＹら大物アーティストが参加した一大イベントを開催。来年はこの規模も超えるのは確実。０７年はクワタに続き、２００８年はサザンが音楽界の目玉になりそうだ。

　◆新曲初回盤にはキラキラバッジ　新曲「ダーリン」の初回限定盤には特典として内蔵ＬＥＤでキラキラと光る特製のダーリン・バッジがつく。このライブでも桑田はバッジを付けて演奏しファンの目を引いた。また、１２月３１日の横浜アリーナでの年越しライブはＷＯＷＯＷで生中継（後１１時半～）されることも決定した。

参照元：スポーツ報知